リアルファーの悲しい実態~動物や地球に優しいエコファーで秋冬を楽しもう♪~
秋冬ファッションの定番アイテムのファーですが、レディガガさんをはじめとする海外の有名人、日本ではローラさんらが「ファーを着ない」宣言をされています。動物愛護などの観点から、ファーを使用しない「FUR FREE(ファーフリー)」の動きが広まっています。
毛皮が作られる方法、知っていますか?
毛皮は、キツネ、ミンク、ウサギ、チンチラなど、様々な動物を使用して作られています。動物愛護団体全米人道協会(HSUS: Humane Society of the United States)の調査によると、驚くことに私たちの身近なパートナーである犬や猫も毛皮製品へと加工されているのです。
また、「毛皮はお肉の副産物」だと思っている方も多いのではないでしょうか?しかしほとんどの場合、毛皮を取ることだけを目的として養殖されているのが現状です。
毛皮生産工場の実態
日本では現在、毛皮のほとんどを中国など海外からの輸入に頼っています。毛皮生産工場では、コスト削減のため動物が狭い檻に閉じ込められ、劣悪な環境で飼育されています。また、毛皮を剥ぐ際、動物たちは安楽死ではなく、窒息死や生きたまま毛皮を剥ぎ取られるなど実に残酷です。
地球への負担
毛皮を生産する際、耐久性・耐熱性・柔軟性をもたせるために「なめし」という作業が行われます。なめしの行程では、大量の水や化学溶剤が使用されることから、環境へ負担も大きな問題となっています。
毛皮の生産方法を知らない人は半数以上。まずは知ることから!
現在、毛皮を使用した製品は、100円ショップなどでも販売されるなど、非常に安価で手に入りやすくなっています。NPO法人アニマルライツセンターの調査によると、毛皮を購入した半数以上の人が残酷な生産方法を知らずに購入していることが分かりました。
出典:NPO法人アニマルライツセンター
毛皮(リアルファー)に対する生活者の態度に関する意識調査 2014年
品質表示ラベルをチェックしよう
上のグラフにもあるように、毛皮とフェイクファーの見分けがつかないと言う声もありますが、品質表示をチェックすれば一目瞭然です。洋服を購入する際、「リアルファー?フェイクファー?」と悩んだときは、品質表示ラベルを確認してみましょう。
時代はリアルからエコファーへ!
エコファーって?
近年、様々なブランドから「エコファー」と呼ばれる素材を使った製品が販売されるようになりました。エコファーは低価格なのに品質が高く、見た目やさわり心地も毛皮に近いことから、ファッション業界やクリーエルティーフリー(動物由来の成分を含まない製品、開発段階で動物実験を行っていない製品)な生活を実践する消費者にも支持されています。
日本でも毛皮反対の声を受け、多くのブランドで廃止の動きが強まっています。
FUR FREE(毛皮を扱わない)商品を販売しているブランド
・THE NORTH FACE
・TOPSHOP
・H&M
・ZARA
・UNIQLO
・無印良品
・GAPグループ など
(注)商品全てではありませんので、表示をよく確認しましょう。
毛皮に反対する国際連盟Fur Free Allianceでは、「毛皮を買いたくない」「毛皮を使うブランドをサポートしたくない」という消費者に、毛皮を扱わないブランド情報を提供しています。購入の際、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。
買う人がいる限り、動物が苦しみから解放されることはありません。エコファーの需要が高まる一方で、現在でも毛皮を取り扱っている企業は数多くあります。「動物を犠牲にした商品は買いたくない!」と企業に声を届け、動物達の命を守る、優しいファッションを広めていきましょう!
出典:国際連盟Fur Free Alliance
出典:JAVA NPO法人動物実験の廃止を求める会
ヴィーガン子育て編集部
※現在、日本では「VEGAN」を「ヴィ―ガン」「ビーガン」の2通りで表記されていますが、意味は同じです。当サイトでは「ヴィ―ガン」で統一しています。