ヴィーガンの方にオススメ!植物性原料で作られたシャンプーバーの使い方とコンディショナーもご紹介
みなさんは、“シャンプーバー”をご存じですか?シャンプーバーは、石けんのような固形タイプのシャンプーです。液体シャンプーと違い、プラスチック容器の削減ができることなどから、環境問題に関心のある方の間で年々人気が高まっています。今回は、シャンプーバーのメリットや固形石けんとの違い、ヴィーガン子育てスタッフが実際に使った、4種類のシャンプーバーのレビューをご紹介します。
Contents
シャンプーバーのメリット
1.プラスチックごみの削減
私たちの生活に欠かせないプラスチック製品ですが、1950年以降生産されたプラスチックは83億トンを超え、63億トンがごみとして廃棄されています。回収されたプラスチックごみの79%は埋立あるいは海洋等へ投棄されており、 リサイクルされているのはわずか9%と言われています。
オーガニックやヴィーガン処方の液体シャンプーも多く販売されていますが、ボトルや詰め替えパックのごみ排出は避けられません。一方、シャンプーバーの多くは、最小限の紙などで梱包されているため、プラスチックごみの削減に繋がることが大きなメリットと言えます。
2.水資源の保全
液体シャンプーは成分の半分以上、多いもので90%を水が占めており、残りが界面活性剤(洗浄成分)やコンディショニング成分(シリコンや油脂等)、防腐剤、香料です。液体シャンプーから水分を除き、固形化したシャンプーバーを取り入れることで、水資源を守ることに繋がります。
海外では、化粧品の原料や製造のために使われる水を削減する“ウオーターレス・ビューティ(Waterless Beauty)‘’が注目を集めています。
固形石けんとシャンプーバーの違いは?
固形石けんとシャンプーバー、見た目は似ていますが、固形石けんで髪を洗うと髪がきしんだり、髪が絡んでしまうという方も多いのではないでしょうか。髪のきしみや絡まりには、固形石けんの成分が関係しています。固形石けんの主成分は、脂肪酸(牛脂やパーム油など)とアルカリ(水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなど)で作られた石けん素地で、’’アルカリ性‘’という特徴を持っています。
一方、毛髪のpHは4.5~5.5(弱酸性)が理想的と言われており、アルカリ性の固形石けんで髪の毛を洗うことで、毛髪を包んでいるキューティクルが開いてしまい、きしみや髪の毛が絡む原因になります。
また、アルカリ性の石けん素地が原料の固形石けんは、洗浄力が強いのが特徴で、敏感肌や乾燥肌の人は必要な皮脂まで流してしまい、頭皮の状態が悪化してしまうことがあります。
シンプルな処方の固形石けんに比べ、シャンプーバーの多くは、髪や頭皮に必要な天然由来の美容成分を配合しているほか、必要最小限の洗浄成分で作られているため、液体シャンプーに近い使用感や洗い上がりが特徴です。また、固形石けんの多くは牛脂などの動物油脂を原料に使用しているため、ヴィーガンの方に植物性原料から作られたシャンプーバーがオススメです。
シャンプーバーの使い方
液体シャンプーに慣れている方は、「固形のシャンプーは使い方が難しそう」と感じるかもしれません。
でも、使い方はとても簡単!ちょっとした工夫で、使い心地もアップします。
STEP1:髪の毛をしっかり濡らす。(髪が濡れていないとシャンプーバーに髪が絡みついてしまいます。)
STEP2:シャンプーバーを直接、または手や泡立てネットなどで軽く泡立ててから髪につける。
STEP3:しっかりとすすぐ。(石けんが残っていると、べたつきの原因になります。)
STEP4:きしみを感じる人はトリートメントやリンスでケアする。
ヴィーガン子育てスタッフオススメ!シャンプーバー4選
環境に優しいシャンプーバーへの注目が集まるとともに、店頭でもシャンプーバーを見かける機会が増えたと思います。様々な商品があり、どれを買えばいいか迷ってしまいますよね。そんな方のために、ヴィーガン子育てスタッフが実際に試した4種類のシャンプーバーの使い心地や、メリット・デメリットをご紹介します。
★スタッフの髪質★
カラーリングやパーマはしていないミディアムヘア。ボリュームがあり、湿気で広がるのが悩み。
1.Ethique(エティーク) 2,420円(税込)/110g
“プラスチック撤廃“をテーマとし、2012年にニュージーランドで誕生したエティークは、シャンプーだけでなく、コンディショナー、ボディウォッシュ、洗濯用・台所用石けんなど、様々な製品で固形化を実現しています。中でも、シャンプーバーは髪質に合わせて選べる豊富なラインナップが特徴です。リトルエティークは生後6か月から使うことができるので、お子さんと一緒に使えるシャンプーをお探しの方にオススメです。
メリット
種類が多く、髪質に合わせて選べる。
デメリット
水分を含むと溶けやすい。(使い終わったらバスルームから出すことを忘れずに!)
2.Davines(ダヴィネス) エッセンシャル シャンプーバー 3,080円(税込)/100g
イタリア生まれのDavinesは、世界中のサロンで愛用されています。Davinesのシャンプーバーは肌に近いpH処方で、髪や頭皮に優しいのが特徴です。ご紹介した4製品の中で最も香りが強いので、香りが長持ちするシャンプーが好きな方にオススメです。
メリット
溶けにくく、長持ちします。
デメリット
洗浄力が弱め。(ヘアワックスなどの整髪料を使う方は物足りなく感じるかもしれません。)
3.soeff(ソフ) シャンプーバー 1,980円(税込)/100g
soeffは、環境や動物に配慮したサステナブルなものづくりを実現した日本発の化粧品・ヘアケアブランドです。全ての製品で動物性成分フリー(VEGAN処方)。同梱されるパンフレットも廃棄される予定のお米が使われるなど、細部まで環境に配慮されています。また、売り上げの一部を動物保護団体へ寄付しており、髪にはもちろん地球にも、動物にも優しいシャンプーをお探しの方にオススメです。
メリット
合成香料を使用していない優しい香りなので、強い香りが苦手な方にオススメ。
デメリット
洗い上がりはきしみやすいので、ソフ オーガニックARトリートメントをあわせて使うのがオススメ。
4.LOGONA(ロゴナ) ソリッドシャンプー 2,035円(税込)/60g
ナチュラルコスメのパイオニアであるLOGONAが手掛けるシャンプーバーは、石油由来の原料や防腐剤・色素を使用せず、厳選されたオーガニック原料から作られています。髪に直接当て、軽く滑らせるだけでモコモコと泡立ちます。髪がからまず滑らかに洗い上げることができるので、液体シャンプーと変わらない使い心地の商品をお探しの方にオススメです。
メリット
伸びがよく、液体シャンプーと変わらない使い心地です。
デメリット
時間が経つと粉っぽくなり崩れやすい。
ヴィーガン子育てスタッフオススメ!コンディショナー&トリートメント
髪が絡みやすい方や洗い上がりのきしみが気になる方は、コンディショナーやトリートメントでケアすることをオススメします。
敏感肌・お子さん向け
Ethique(エティーク) リトルエティーク アンタングルド 2,420円(税込)/110g
Amazonアソシエイト:
リトルエティークは敏感肌の方、乳幼児にもお使いいただけるコンディショナーです。
ダメージヘア向け
soeff オーガニック AR トリートメント 2,200円(税込)/175g
トロッとした濃厚なテクスチャーのトリートメントは、ロングヘアやダメージヘアの方にオススメです。
手作りのクエン酸リンス
クエン酸は柑橘類やお酢に含まれる酸味成分の一種です。酸性の性質を持つクエン酸をリンスに使うことで、アルカリ性に傾いた髪が中和され、髪のきしみが解消されます。
材料
- ・クエン酸 小さじ1程度
- ・お湯 洗面器いっぱい
使い方
STEP1:洗面器にお湯を入れ、クエン酸を加える。
STEP2:しっかり混ぜ、髪に馴染ませる。
STEP3:お湯で洗い流す。
※髪や肌に合わない方、異常を感じた場合は使用を中止してください。
いかがでしたか?今後、ますます人気の高まること間違いなしのシャンプーバー。ご自分に合った商品を見つけて、ウォーターレス・ビューティーを楽しみましょう♪
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<永井佐千子の経歴>
大学卒業後、北京に語学留学
2002年より経営コンサルティング会社で日系企業の中国事業支援に従事
その後、上海の法律事務所で勤務後、2008年に独立
母親が在宅で仕事ができる環境を整えながら企業の事業支援を行う
2015年に一般社団法人世界マザーサロンを設立
一男一女の母
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ヴィーガン子育て編集部