これさえ読めば大丈夫!歯周病から口呼吸まで~子どもの口と歯を守る簡単セルフケアと基礎知識

虫歯や歯周病と聞くと、口だけのトラブルと思う方も多いかもしれませんが、近年、口腔環境の悪化が様々な病を引き起こすことが分かっています。口腔内を清潔に保つことは健康な体づくりの第一歩です。そして、これは大人だけではなく、子どもが小さいうちにこそ意識していきたいことです。

今回は、口のトラブルと病気の関係や、おうちでできるセルフケアをご紹介します。

監修:村松香(村松歯科医院 ナチュラル・ハイジーン エヴァンジェリスト/自然療法アドバイザー)

口の健康と病気の関係

子どもでもなる歯周病。妊娠中の女性は特に注意が必要

歯周病は歯肉炎・歯周炎の総称で、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。放っておくと、歯茎から血が出る、歯茎が腫れるなどの症状が現われ、徐々に進行していき、最終的には歯が抜けてしまうこともあります。歯周病は大人だけなく、小・中学生の4割は歯肉炎であるとのデータもあります。

また、妊娠中はホルモンの影響で歯肉炎にかかりやすくなると言われており、プラークコントロール(※)を怠ると歯周病に移行することもあるため注意が必要です。妊婦さんが歯周病にかかっている場合、低体重児や早産の確率が高くなるため、妊娠前から検診を受けましょう。

歯周病は歯を失う恐れがあるだけでなく、狭心症、脳梗塞、糖尿病など、全身の様々な病気に影響を及ぼします。

(※)プラークコントロールとは?
歯垢であるプラークを取り除き、口腔環境を正常に保つこと。

歯周病

出典:日本臨床歯周病学会 歯周病が全身に及ぼす影響 

イラスト:公益財団法人ライオン歯科衛生研究所

銀歯がアトピー性皮膚炎を引き起こす?

アトピー性皮膚炎はアレルギー疾患のひとつで、かゆみのある湿疹が、慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返します。遺伝的要因に加え、環境的要素(衣・食・住など)、心理的要素(ストレスなど)など様々な要因が重なって起こります。

アトピー性皮膚炎を引き起こす要因として、ダニやホコリは広く知られていますが、歯の被せ物や詰め物として使われている歯科材料(特に金属)も影響している可能性があります。アトピー性皮膚炎の治療はアレルギーの原因となるアレルゲンを取り除くことがとても大切で、標準治療を行ってもなかなか症状が良くならないときは金属アレルギーによって症状が引き起こされていることもあるため、かかりつけ医にメタルフリー治療(※)の相談をしてみましょう。

(※)メタルフリー治療とは?
歯科金属アレルギーを引き起こす原因となり得る、健康保険で使われる金属(卑金属)を使用せず、金属素材をつかわない詰め物やインプラントを利用する治療方法。

出典:兵庫県保険医協会 

おうちでできる簡単セルフケア

ご紹介したように、口腔内を清潔に保つことは様々な病気の予防につながります。歯科治療はもちろんですが、基本の歯磨きなど日頃のケアで健康な体を手に入れましょう。

正しい歯の磨き方

歯磨きの基本・3つのポイント

  1. 歯ブラシを歯の面にきちんと当てる
  2. 歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきのさかい目に当てます。
  3. 小さく動かす(1カ所20回以上)
  4. 1~2本の歯を目安に歯ブラシを小さく動かします。
  5. 軽い力でみがく
  6. 150~200gの軽い力でみがきます。

★仕上げ磨きは目安として小学3年生まで行いましょう。
★歯ブラシは1ヶ月に1本のペースで交換するのが理想です。

出典:全国小学生歯みがき大会 2020年度発行「歯みがきのキホン編」

デンタルフロスを日々のお手入れに取り入れよう

歯ブラシで除去できる汚れは6割程度と言われており、歯ブラシが届かない歯と歯の間や奥歯にはプラーク(歯垢)が残りやすく、虫歯や歯周病の原因となります。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスを使うことでお口のすみずみまで清潔に保つことができます。

毎食後の歯ブラシと併せて行うのが理想的ですが、特に、唾液の分泌量が低下し虫歯が出来やすくなる夜は、デンタルフロスを使って歯と歯の間や奥歯にたまった汚れをしっかり取り除きましょう。

お子さんも、仕上げみがきとあわせて子ども用デンタルフロスを使用しましょう。

舌は正しい位置へ

みなさんの舌先は普段どこにありますか?あまり意識することのない舌先の位置ですが、実は、歯の裏側の付け根部分にある『スポット』と呼ばれる正しい位置におくことで、口呼吸を鼻呼吸へ改善したり、唾液がたくさん出て虫歯や歯周病の予防になるなど、嬉しい効果がたくさんあります。はじめは慣れないかもしれませんが、気づいたときに舌の位置をスポットにおくことを意識してみましょう。

トレーニング方法

  1. 舌先をスポット(イラスト黄色部分)におく
  2. 舌の全体を持ち上げ、上あごにつける

口呼吸を鼻呼吸に

お子さんの口がポカンと開いていることはありませんか?鼻は空気を綺麗にする働きを持っており、鼻呼吸をすることで、ホコリやウイルス、細菌が体内に侵入するのを防ぎます。反対に、口呼吸をすると風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなる他、雑菌が口の中で繁殖し、虫歯になりやすくなることも分かっています。

また、口を開けていると唇の周りや顎の筋肉が発達せず、歯並びや噛み合わせの悪化にも繋がります。口呼吸を鼻呼吸へ改善するために、『あいうべ体操』を取り入れてみましょう。

あいうべ体操

『あいうべ体操』は、舌の筋肉や口元の筋肉を鍛え、口呼吸を鼻呼吸へと改善するための体操です。口呼吸を鼻呼吸にすることで、アレルギー疾患の改善にもつながると言われています。

  1. 「あー」と口を大きく開ける
  2. 「いー」と口を大きく横に開ける
  3. 「うー」と口をとがらせる
  4. 「ベー」と舌を伸ばす

※①~④を5秒1セットとし、食後に10回、一日30回を目安に行いましょう。

出典:みらいクリニック あいうべ体操 

上手な歯科医院の選び方

1.水の綺麗な歯科医院を選ぼう

歯科治療では水を大量に使いますが、日本では「細菌だらけの水」の状態になっている歯科医院がほとんどです。水道法で1mlあたりの細菌数は100個以下と定められていますが、ある歯医者さんの水を調査したら1mlあたり1,500,000個もあったということも。そこで、『POIC®ウォーター』を取り入れている歯科医院を選ぶことをおススメします。

POIC®ウォーターは洗浄・除菌と殺菌の2つの機能を持っており、汚れを分解した後に殺菌力がUPするという画期的な医療用機能水で、安心安全な歯科治療を受けることができます。

安心安全な歯科治療を受けられる「歯科治療水安全認定施設」はこちらから検索できます。
出典:特定非営利活動法人POIC研究会
村松歯科医院でもPOIC®ウォーターを使用しています。

2.すぐ削る、抜く歯科医院には注意

これまでの歯科治療は、削る、神経や歯を抜くのが一般的でしたが、現在、歯を削らずに自然治癒で虫歯を治す『ドックベスト療法』と呼ばれる治療法が採用されはじめています。

健康な毎日をおくるためには、自分の歯で、よく噛んで食事をすることが大切だと言われており、できるだけ自分の歯を残すためにも、ドックベスト療法を取り入れている歯科医院を探してみてはいかがでしょうか?

口を健康的に成長させていけるかどうかが、子どものその先の人生にも影響してきます。よく風邪をひく、虫歯が多い、姿勢が悪い、落ち着きがない、睡眠が浅い・・・など、子どもの成長に気になる点があるという場合は、口の中の状態を一度チェックしてみても良いかもしれません。

口を健康に保ち、体の健康を維持していきましょう!

ヴィーガン子育てプロジェクト

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