比べて悩むのはやめよう。子どもに「生きる力」をつけるためにすべきこと

子育て中は、周りの子と比べてしまい、焦ったり悩んでしまう、という方は多いと思います。お座りやハイハイが早い、お喋りが早い、といったことから始まり、そろばん、水泳、勉強などなど。習い事の広告で「今やらないと身に付かないのでは・・・」と不安を煽るものも多々あります。
もちろん、できることが増えると世界は広がります。でも、私たち大人は、とても大切なことを忘れてしまっているように感じています。

精神疾患患者数は年々増加~幸せに生きていくために大切なことは、自分の心と身体を守れること~

子ども達がこの先、幸せに生きていくために一番大切なことは、他者からの評価ではなく、「自分を大切にできること」。つまり、自分の心と身体を守れること、だと感じています。有名な大学を出て、有名な企業に入社しても、心と身体が病んでしまい、仕事を続けられなくなってしまう、というケースは年々増えています。

以下は、厚生労働省による調査データです。
精神疾患を有する総患者数の割合は、平成26年は75歳以上の層に続き、次に多いのが35歳から44歳の層となっています。

そしてこちらが外来患者数の推移ですが、疾病別では、平成26年は気分[感情]障害(躁うつ病を含む)がトップとなっています。

(出典:http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12201000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu-Kikakuka/0000108755_12.pdf

10年前と比べ、なぜこれだけ患者数が増えているのかについては様々な要因が挙げられると思いますが、子どもが産まれた時から、親や社会は「子どもの心」ともっと向き合っていくことが大切なのではないかと感じています。

向き合うことを難しく考えなくても大丈夫。落ち着いた心で食卓を一緒に囲んでみましょう。

自分を大切にする、子どもの心と向き合う、と言われても、どうしたら良いかピンと来ない、という方もいらっしゃると思います。そんな時はぜひ、まずは大人自身が、日々食べているものに心を寄せてみていただけたらと思います。身体は食べたものでできています。身体を労わりたい、心を楽にしたい、という時に、カップラーメンやコンビニのお弁当では身体も心も労わることはできませんよね。

忙しい毎日の中で、食事=とりあえずお腹に入れる、という「作業」になってしまっている方も多いと思いますが、丁寧に作られたお料理を、五感を使ってしっかり味わう、ということに集中してみると、きっと身体と心に変化が出てきます。

そして、「空いた時間に食事」ではなく、食事をみんなで楽しむ時間にすることを少しずつ意識してみてください。
「向き合う」ことを難しく考えず、まずは落ち着いてゆっくりと食事の時間を共有するだけでも、色々なことが感じられます。食事はお腹だけでなく、心を満たす時間。この10年、20年の積み重ねが、きっと人生の土台になっていくはずです。

「食事力」が「幸せに生きる力」に繋がります

近年、「孤食」をしている子どもも増えてきています。先生に良い評価をされたり、色々なことができるようになっても、自分の心と身体を守る方法を知らないまま社会に出ると、あっという間に潰されてしまいます。

私たち、ヴィーガン子育てプロジェクトでは、子ども達が「食事力」を身につけ、自分の身体と心の健康を守れるように、社会全体でサポートしていける環境を広げていきたいと思い、児童養護施設や子ども食堂などとの連携により、料理教室を開催しています。

私たちが定義する「食事力」とは・・・
野菜などを育てる力
食材を選ぶ力
食事を作る力
食事を楽しむ心
地球環境を大切にしようと思う心
を指します。

食事を整えるということは、自分の感覚を大切にし、幸せに生きていく力をつけることに繋がります。

この「食事力」を身に付けることができれば、しっかりと自律をして、他者とも調和しながら、生きていくことができるようになるのではないかと考えています。食事は全ての「土台」です。安心して生きていける地球環境があり、健全な心と身体があれば、あとは子ども自身が自分で伸びていきます。

子ども自身の感覚を大切にするためにも、できる限り自然の食べ物を

そして、子どもが自分自身の心と身体の感覚を敏感に察知できるようにするためには、何を食べるか、ということはとても大切。そのためにも、化学調味料などで作り上げられたものではなく、自然な食事を摂っていきたいものです。凝った料理である必要はありません。シンプルに、素材そのものの味を味わえるようになっていくと、「自分の感覚」もしっかり感じられるようになります。

膨大な情報の中、子どものできる・できないに振り回されがちですが、私たち親や社会は、子どもの力を信じて、子どもの心と身体を守り、子ども自身の「生きる力」=「食事力」を育む、ということにもっと意識を向けられたら、子ども達ももっと生きやすい世の中になるのではないかと信じています。

ヴィーガン子育て編集部
編集部長 永井佐千子

※現在、日本では「VEGAN」を「ヴィ―ガン」「ビーガン」の2通りで表記されていますが、意味は同じです。当サイトでは「ヴィ―ガン」で統一しています。

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