米ぬかと米のとぎ汁を有効利用!簡単手作り堆肥「ぼかし」で循環型の野菜づくりにチャレンジしよう!

ヴィーガン子育てプロジェクトの運営団体である世界マザーサロンでは、自然本来の持っている力を活かした野菜作りがしたい!との思いで「心の木・マザーズファーム」をスタートしました。

長野県にある遊休地を開墾し、生ごみから作る植物性堆肥を使った土作りを行い、様々な作物を育てています。この記事では、なぜ植物性堆肥が良いのか、植物性堆肥の作り方などをご紹介します。

堆肥の種類と役割

堆肥は家畜の糞尿や稲わらなどの植物を微生物の力で分解、発酵させた農業資材で、土を作るための土壌改良材として使用されます。堆肥は大きく分けて動物性堆肥植物性堆肥がありますが、その違いと役割を見てみましょう。

動物性堆肥

牛糞や鶏糞など、家畜の糞を原料に作られた堆肥。植物の三大栄養素である窒素、リン酸、カリウムを豊富に含んでおり、肥料としての効果が高い

動物性堆肥3つの危険性

その1.動物性堆肥の中でも特に多く使われているのが牛糞です。日本で飼育されているほとんどの牛がトウモロコシなどの穀物主体の濃厚飼料を与えられていますが、それらのほとんどは海外からの輸入に頼っており、ポストハーベスト(収穫後に散布される農薬)や遺伝子組換えの心配があります。

その2.堆肥の原料となる家畜の糞にはサルモネラ菌や病原性大腸菌O157などが含まれていることがあります。堆肥の温度が上がらなかったり発酵期間が短いなど、十分に熟成しなかった場合、病原菌が残ることがあり、食中毒を引き起こす危険性も指摘されています。

その3.未熟な堆肥や化学肥料に含まれる硝酸態窒素は、人体に入ると有害な亜硝酸窒素に変わり、ブルーベビー症候群やがん、糖尿病などを誘発すると言われています。

植物性堆肥

稲わらや落ち葉を原料に作られた堆肥。微生物を増やし、土をフカフカにするなど土壌改良効果が高い

手作り植物性堆肥のメリット

ご紹介したように動物性堆肥は様々な問題が指摘されているため、心の木・マザーズファームでは、手作りの植物性堆肥を使った土作りをしています。植物性堆肥を手作りするメリットは、以下の4つです。

手作り植物性堆肥のメリット

  1. 堆肥を購入するコストを削減できる。
  2. 生ごみを捨てるのではなく、堆肥として再利用できるためごみの排出量が削減できる。
  3. 微生物の力で発酵させるため、発酵促進剤などの薬品を使わず安心・安全な堆肥を作ることができる。
  4. 原料は全て食べられるものなので、お子さんと一緒に楽しみながら作ることができる。

堆肥の作り方

手作り堆肥と聞くと「難しそう」「何から初めればいいか分からない」という方も多いと思います。

生ごみを堆肥化するコンポスターにはミミズコンポストや段ボールコンポストなど様々な種類がありますが、ここでは特別な資材を購入せずに気軽に始められる畑を活用した方法と、プランターを使用した堆肥作りをご紹介します。

また、各自治体で生ごみ処理機助成制度があり、生ごみ減量化機材等に補助金を出している場合があるため、お住まいの地域の情報もあわせてチェックしてみましょう。

<畑を活用した植物性堆肥の作り方>

材料

  • ・米ぬか 3kg
  • ・生ごみ 500g
  • ・乳酸菌 (乳酸菌の作り方は下記を参照)
  • ・水 じょうろ1杯分

作り方

1.土に生ごみ、米ぬかを混ぜ混み、水で薄めた乳酸菌をかける。(50倍程度に希釈する)

2.雨が当たらないようにブルーシートや草をかけ、2週間~1ヶ月程度発酵させる。

3.生ごみが土に還っていればOK。

※米ぬかはスーパーで販売されている他、コイン精米所等で貰えることもあるのでチェックしてみてください。

<プランターを使った植物性堆肥の作り方>

材料

  • ・土   プランターの3/5
  • ・米ぬか プランターの2/5
  • ・生ごみ 300g
  • ・乳酸菌(乳酸菌の作り方は下記を参照)
  • ・水 500ml~
  • ・段ボール

作り方

1.プランターに土と米ぬかを入れてよく混ぜる。

2.1に細かく切った生ごみ、希釈した乳酸菌を加えて混ぜる。

3.段ボールを乗せて1週間程度置く。発酵が進むと白カビが発生します。段ボールを取り、発酵が止まるのを待ちましょう。

4.生ごみが土に還っていればできあがり。(季節によって発酵の速度は異なります)

<乳酸菌の作り方>

材料

  • ・米のとぎ汁 600ml
  • ・砂糖 小さじ3

作り方

1.ペットボトルに米のとぎ汁、砂糖を入れる。

2.1日1回ふたを開けてガス抜きする。

3.3、4日経って酸性になっていたら出来上がり。


※pH試験紙でチェックすると確実ですが、舐めてみて酸味があればOK。

植物性堆肥の使い方と注意点

堆肥が出来たら1週間程そのままにして発酵を止めてから、そこへ苗を植えたり、種を蒔いて作物を育ててみましょう。

そのままプランターを堆肥作り用にするのもOK!家庭の生ごみの堆肥化でごみが大幅に削減できます。

動画も是非ご覧下さい!↓ ↓ ↓

使い方でご不明な点などありましたら、お気軽にお問合せくださいね!


活動の詳細はこちらのオープンチャットでもご案内していますので、ご興味ありましたら是非ご登録ください!

<オープンチャット:「心の木・マザーズファーム」>

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ヴィーガン子育て編集部

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