ドイツ・ベルリンのヴィーガンフェスタ2019②~充実したアニマルライツブース/長野から出店のラーメン屋さんも!!~
こんにちは!ドイツ・ベルリン在住のライターwakaです。 ベルリン市内のアレクサンダープラッツという繁華街の広場で、2019年8月23日(金)から25日(日)までの3日間にわたり、ヴィーガンフェスタが開催されました。 今回はそのレポート第2弾。こちらのフェスタでは、日本ではあまり見られない珍しいブースがたくさんありました。アニマルライツ系の出店も多くあり、私自身もとても考えさせられる時間となりました。記事の最後に長野県からはるばる出店されていた「土鍋ラーメンたけさん」のご紹介もあります!
(第1弾はイベントに訪れていた人たちや出店についてまとめました。まだお読みでない方は「ドイツ・ベルリンのヴィーガンフェスタ2019①~ケバブ、アイス、サトウキビジュースなど充実の飲食ブース!!~」もお読みください!)
Contents
気になるブースの数々!野菜素材の高蛋白ドッグフードから大麻のブースも!
日本のヴィーガンイベントと異なり、ベルリンならではの特色あるブースがたくさんありました。
犬の飼育に関するブース
皮でなく、植物素材で出来たおもちゃの販売から野菜素材の高蛋白ドッグフードによる飼育の啓蒙もありました。このフードは最近開発されたもののようで、ソーシャルメディアでも大きく取り上げられています。
自然素材から作られた食器の販売
こんな可愛らしい素敵な食器の販売もありました。普段使うものも自然素材のものを取り入れていきたいですね!
ベルリンならでは!大麻の取り扱いブース
大麻草に関する詳しい解説と、実際の商品も並べられていました。
※ベルリン市内では大麻の購入・使用ともに合法です。
充実したアニマルライツ関連ブース
その他、アニマルライツに関連するブースもとても充実していました。
こちらはアニマルライツの衣類を販売されており、大変注目を集めていました。
動物たちの最期を知る~3D映像で体験~
このコーナーを通らなければわたしはとても楽しい気持ちで会場を後にしたことでしょう。ですが、どうしてもこの体験学習が気になり、並んで参加することにしました。
3D映像装置を装着して食肉になる動物たちの最後の様子を知ろうというもので、娘も一緒にと思ったのですが、 “保護者と一緒で14歳以上、一人なら16歳以上”という年齢制限のために断念し、わたしが参加しました。
牛、豚、鶏の3つから1つを選ぶことができ、私は牛を選びました。3Dで圧倒的な臨場感のある映像だったこともあり、あまりのショックに反射的に涙がドッと流れてしまいました。外国暮らしで気が張っているせいか、日本を出てからはかなり辛いことがあっても泣いたことは一度も無かったのですが・・・。書いている今でも心臓が少しバクバクしていますが、この体験に参加したことを後悔はしていません。この会場で一番インパクトがあったことは確かです。
長野県からの出店!土鍋ラーメンたけさん
アニマルライツの体験でフラフラになってしまい帰りかけていたのですが、「どうしても食べたいから」と娘に手をひかれて来たのがこちらのブースでした。
長野県長野市から出店されている味噌ラーメン屋さんの“長野土鍋ラーメンたけさん”です。
「長野土鍋ラーメンたけさん」の絶品味噌ラーメン
ラーメン用に特別に仕込んだ信州味噌を使って作られている味噌ラーメンです。
アニマルライツの体験直後で食欲は無かったのですが・・・、娘が薦めるので一口食べてみたところ、香り高いお味噌の味に先ほどのショックが癒されて行くのを感じました。
久しぶりの和食であったということも関係あるかもしれませんが、会場内でいただいた食べ物の中で一番美味しいと感じたのはこちらのラーメンでした。
「土鍋ラーメンたけさん」の皆様
自然な和食で“ヴィーガン仕様”ということを感じさせず、素材へのこだわりがこの一杯のラーメンに凝縮していました。
ベルリン・ヴィ―ガンフェスタに参加して
ベルリンは時代を一歩先取りしたような街です。
- ・移民や移民背景を持つ人がとても多い多国籍都市であること
- ・大麻を解禁していて自由に購入できること
- ・そしてヴィーガン人口がとても多いこと
特殊な近未来的な都市だと思います。
そんな街でこれだけヴィーガンフェスティバルが盛り上がるということは、ヴィーガンが世界の中心的な文化になって行くことを示唆していると言えるでしょう。
まだまだヴィーガン人口の少ない日本ですが、伝統的には精進料理の文化を持っている国でもあります。欧州のヴィーガン料理は”植物素材で肉料理を作った”ものが多いですが、日本の精進料理はより自然です。そのため、無理にお肉に似たものを食べなくても、普通の食事でヴィーガンを実践できる強みがあると思います。
実際、今回のイベントの中でも日本から参加されていた味噌ラーメンは最高の美味しさで、行列も出来ていました。
日本の”寿司”が世界で流行したように、精進料理の文化をもって世界の流れに参加することもできるかもしれません。
ヴィーガン子育て編集部
ライターWaka
Waka plofile
不惑と言われる年齢ながら、未だわくわく(惑惑)のとまらない40歳。ベルリン在住。
ロスジェネ世代で、20代のころ就職活動中に発症したパニック障害を、ありとあらゆる健康法を実践して克服した経験あり。自分自身や子どもの健康のことなど、さまざまな面で閉塞状況に陥っていたことから、英語も話せない(ドイツ語はもちろん理解できない)にも関わらず、度胸だけで、2018年5月に渡独。
現在、ベルリンでカメラの修行中
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