目指せ、ゼロ・ウェイスト!~布ナプキンで肌にも環境にも優しい暮らしを始めてみませんか~
無駄・ごみ・浪費をなくし、ごみの発生を減らそうという『ゼロ・ウェイスト』。 ヴィーガン子育てでは、ごみの排出を減らすにはどうしたら良いのか、日々、取り入れられるアイデアをシリーズでご紹介していきます。 第三弾は、女性の暮らしに欠かせない生理用品についてお伝えします。
Contents
紙ナプキンの生産量は年間約75億枚!便利だけどムレやカブレが気になることも
紙ナプキンは1961年に日本で初めて発売され、現在の生理用品の主流となっています。その市場は500億円を越え、年間約74億9千枚生産されています。
生理処理用品の生産金額・生産数量の推移グラフ
引用:一般社団法人日本衛生材料工業連合会 激しい動きや長時間つけていても漏れにくい特徴を持ち、処分も楽なことから多くの方が紙ナプキンを使うことを選択していますが、便利な一方で、紙ナプキンはポリエステルやポリプロピレンなどの化学繊維から作られている製品が多く、肌の弱い方や夏場は「蒸れた」「かぶれた」という方も多くいます。
女性1人が生涯で使い捨てる紙ナプキンの枚数は12,000枚!?
女性は10~13歳の間に初潮を迎え、50歳前後で閉経すると言われています。 その期間は、実に40年近く。月経中には、多くの方が使い捨ての紙ナプキンをお使いだと思いますが、そのゴミ量、どれくらいになるのかご存じですか? 月経の期間は3~7日が正常と言われており、1回の月経で使用する紙ナプキンの枚数は平均20~25枚です。 閉経するまでに使い捨てるナプキンの枚数は約9,600~12,000枚(※1)、重さにして約67~84kg(※2)ものゴミが出ることになります。 (※1)10歳で初潮を迎え、50歳で閉経した場合の枚数。 (※2)紙ナプキン1個あたり7gで算出。 先述のように、一般的な紙ナプキンは石油由来の原料から作られており、限りある資源を使って捨てていることになります。
繰り返し使える布ナプキンは肌にも環境にもやさしい
一方、布ナプキンは、名前の通りコットンやリネンなどの布から作られています。 経血の量などで形を選ぶことが出来るため、紙ナプキンと同じように使うことが出来ます。また、布ナプキンは5年ほど使うことが出来るため、ゴミも出ず、環境にもとても優しいのです。
布ナプキンの種類は一体型とホルダー型の2種類
布ナプキンは大きく分けて一体型とホルダー型の2種類があります。
一体型
吸収体が内蔵されており、使い捨ての紙ナプキンと同じ形状をしています。
ホルダー型
ホルダー(本体)に、布やパッドなどを付けて使用します。
紙ナプキンvs布ナプキンメリットとデメリット比較
紙ナプキン | 布ナプキン | |
---|---|---|
メリット | 手軽に買える 処分するのが楽 種類が豊富 | くり返し使えて環境に優しい ゴミが出ない 通気性がよくかぶれにくい |
デメリット | ゴミが出る 蒸れたり、かぶれやすい | 出先から持ち帰らなければいけない 洗濯の手間がかかる |
布ナプキンQ&A~布ナプキン初心者の疑問に答えます
環境にも体にも優しい布ナプキンですが、「漏れるのが心配」「どうやって洗えばいいの?」など、疑問の声も多く耳にします。 そこで、布ナプキン愛用者のVEGAN子育てサイトスタッフが、布ナプキンを始めてみたいと考えるあなたの疑問にお答えします。
- Q.布ナプキンって蒸れないの?
- A.布ナプキンは名前の通り布(コットンやリネン)で作られているため通気性が良いのが特徴です。
- Q.布ナプキンだと漏れるのが心配。
- A.布ナプキンは紙ナプキンと同じように様々な形があるため、多い日用や夜用を上手に組み合わせて使う事で漏れを防ぐことが出来ます。また、量が多く心配な方、こまめに交換するのが難しい場合は、無理せず紙ナプキンを併用すると安心です。
- Q.布ナプキンデビューしたいけれど、初心者は何から揃えればいいの?
- A.布ナプキンをスタートするには、まずは次の4つを揃えましょう。
布ナプキンデビューに必要な4つのアイテムのおすすめ商品をご紹介します。
布ナプキン
蓋付きのバケツ
チャック付の袋
アルカリ性洗剤
- Q.時間の経った経血汚れが落ちにくいのでは…?
- A.アルカリ性洗剤をスプレーボトルに溶かして吹きかけておくと、時間が経った汚れも落ちやすいのでおすすめです。
- Q.布ナプキンの洗い方のコツはありますか?
- A.お湯は血液が固まり落ちにくくなるため、水で軽く汚れを落とし、アルカリ性洗剤と水を入れた容器で浸け置きします。浸け置き洗い後は、洗濯機で洗いましょう。
まずは家にいる間は布ナプキンに変えるというだけでも、肌への刺激を減らすことができ、更にゴミも減らすことができます。是非試してみてくださいね!!
ヴィーガン子育て編集部
※現在、日本では「VEGAN」を「ヴィ―ガン」「ビーガン」の2通りで表記されていますが、意味は同じです。当サイトでは「ヴィ―ガン」で統一しています。
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