【ヴィーガンQ&A①】ヴィーガンとは?ヴィーガンになると、どういう効果があるの?
<ヴィーガンQ&A>シリーズでは、より多くの方にヴィーガンについて知っていただき、幸せにヴィーガンライフを継続していただけるよう、ご質問にお答えしながら、お役立ち情報をお届けしていきたいと思います。第一回目は、ヴィーガンとは?ヴィーガンになるとどういう効果がもたらされるのかについて、お伝えします。
Contents
Q:ヴィーガンの意味を教えてください。
A:ヴィーガンとは、「全ての命の自由を追求し、地球を守るライフスタイル」です。
「完全菜食主義」と訳されているため、食事にばかり目が行きがちですが、意識をしているのはライフスタイル全般です。肉類、魚介類、卵、乳製品、蜂蜜などの動物性食品を摂らないだけでなく、革やウール、毛皮など動物由来の製品、動物実験されている商品の使用を避ける。動物園や水族館などにも行かない。など、動物たちの自由を求めていくと同時に、地球環境にできるだけ負荷を与えない生活を意識しています。
完璧な、ストイックな生活をイメージされがちですが、ただ、現代社会で、完全にこうした負荷をかけずに生きていくことは不可能です。ですが、その自分が置かれた環境で、よりベストな選択をしていくことが大切だと、私たちは思っています。ヴィーガンは無理、と思われる方が多いですが、何を選択するか、だけのことです。難しいことではありません。
Q:ヴィーガンになるとどういう効果があるの?
日本人の食生活は、欧米化に伴い大きく変化しています。魚や野菜が食卓の中心だった昭和35年には、1人あたりの1年間の食肉消費量は約3.0kgでしたが、平成28年には30.0kgと10倍近く増加していることが分かります。
H28年度 国民1人・1年当たり供給純食料及び国内生産量
A:ヴィーガンになることでたくさんの命が救えます!!
前述の通り増加を続ける食肉消費量ですが、ヴィーガンになることで、多くの動物の命を救うことができます。
牛
重量690kgの牛から精肉228kgがとれる
⇒38人が、1年間お肉を食べないことで1頭救うことができる
豚
重量109kgの豚から精肉47kgがとれる
⇒3.8人が1年間お肉を食べないことで1頭救うことができる
鶏
重量2.5kgの鶏から精肉1.325kgがとれる
⇒1人が1年間お肉を食べないことで9羽救うことができる
ひとりの力は小さいものですが、ヴィーガンになる、お肉を食べない日をつくるなど、動物のことを考えた消費行動が世界中に広がれば、たくさんの命を救うことができます。
ヴィーガンは人にも地球環境にも優しい
世界には、最大8億1,100万人もの人々が、健康で活動的な暮らしを営むための十分な食糧を得られない現状があります。飢餓に苦しむ人々のほとんどは開発途上国に住んでおり、地域別で最も飢餓人口の割合が高いのは、サハラ砂漠以南のアフリカです。
この地域では、4人に1人が栄養不良です。また、5歳になる前に命を落とす子どもの半数近く(45%)は栄養不良が原因で、その数は毎年、310万人にのぼります。
その一方で、世界の穀物消費の36%が飼料用で、畜産と飢餓問題が大きく関係していることが分かります。ヴィーガンが増え、飼料用の穀物が飢餓の人々の口に入ることができれば、飢餓問題の解消が期待されます。
1kgのお肉をつくるのに必要な穀物量
姉妹サイト The World’s Mother Salonの<畜産について考える>シリーズも合わせてご覧ください。
・畜産と飢餓問題について考える
・畜産と温暖化について考える
・畜産と水の関係について考える
・畜産と土地の関係について考える
・畜産と動物福祉について考える
・畜産について考える~卵ができるまで~
いかがでしょうか。お肉を主食とされているようなエリアとは違い、日本は幸いにも、動物性食品以外の選択肢が豊富にあります。命に優しい選択をすることが、地球環境を守り、飢餓の解消にもつなげていくことができます。一人ひとりの小さな力も集まれば必ず大きな力になります。
ヴィーガン子育て編集部
※現在、日本では「VEGAN」を「ヴィ―ガン」「ビーガン」の2通りで表記されていますが、意味は同じです。当サイトでは「ヴィ―ガン」で統一しています。
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