砂糖代わりにも使える羅漢果~中国清王朝時代から伝わる果実。甘味は砂糖の300-400倍!~
砂糖の代用として使える食品をご紹介するシリーズ。最後は抗酸化ビタミンを含んだスーパー果実、羅漢果をご紹介します。
関連記事
第1回 デーツ シロップや砂糖を使わなくても満足できる甘さ!の甘味料
第2回 酒粕甘酒と米麹甘酒、その違いは??飲む点滴とも言われる甘酒を上手に使いこなそう!
第3回 砂糖の代用品③煮切りみりん―作り方も簡単!普段の料理にもお菓子作りにも使える低GI値の優れモノ!
羅漢果は、ウリ科の多年草つる性植物です。中国の清王朝時代にヤオ族の羅漢という僧侶が薬効成分を発見し、王の咳を治したことから、この果実をこの僧侶の名にちなみ羅漢果と呼ぶようになったと言われています。
果実は国王が外部への持ち出しを永年禁じていたため、中国内でも一部の特定地域でしか流通していなかったようです。
そして現在も、中国政府により国家保護植物に指定されており、生のままで国外に持ち出すことは出来ません。
日本国内で販売されているのは全て乾燥した羅漢果です。 色は茶褐色で直径5センチ前後の丸いボールのような形をしています。
Contents
羅漢果の果実は砂糖の300〜400倍の甘み
羅漢果(ラカンカ)の甘さは黒砂糖に似て少し独特で、後味はすっきりとした、さわやかな甘さです。
羅漢果の甘み成分はテンペングルコシド配糖体という成分で水溶性の食物繊維なので、体内では吸収されにくいため0キロカロリーです。羅漢果1個の実には砂糖に換算すると50~80gに相当する甘味があります。これだけの砂糖を継続的に摂ったら肥満や身体の酸性化などから生じるさまざまな病気を心配しなければならないでしょう。
でも、羅漢果ならわずかな量で甘味を感じることができ、摂取後は排泄されるため、身体に与える影響は少ないと考えられますね。
羅漢果の使い方―そのまま水に入れて加熱すればOK
砂糖と同じように使用できます。
加熱料理やお菓子作りに使う場合はお水から羅漢果を入れて加熱すると甘味が引き出せます。
煮物の場合は煮崩れしないので良いですね。
ビタミンEと鉄分が豊富!羅漢果は糖尿病、抗酸化作用、整腸作用にも期待
羅漢果は最近では砂糖に変わる代替甘味料として注目を集め、糖尿病の食事療法や妊娠糖尿病の予防、抗酸化作用や咳止め、整腸作用にも期待されています。
羅漢果(ラカンカ)は、中国の江西省桂林でしか育ちません。
土壌や濃霧が多く日照時間が少ない気候と亜熱帯の山岳地帯のため紫外線がかなり強いため、植物にとっても大きなストレスになります。でも、この非常に厳しい環境で育つことによって「抗酸化ビタミン」を多く持つようになったのではないかと考えられないでしょうか。
羅漢果はビタミンE(トコフェロール)、鉄、リン、マグネシウム、カルシウムなど、現代人に不足しがちなミネラル分を豊富に含んでいます。
特に「ビタミンE」と「鉄分」の含有量が多い事が特徴です。
※主婦と生活社「羅漢果の凄い薬効」/(財)日本食品分析センター試験成績書より
VEGAN子育て編集部おすすめの羅漢果はこちら♪
市販の羅漢果は甘味料が混ぜられていることがほとんどです。
パッケージを良く確認して羅漢果の割合がどの位なのかをチェックしてみると良いですね!
是非、こういった自然の甘味料も活用してみてください!
いかがでしたか。最後に砂糖の代用品となる食材を5つまとめました。普段の生活に取り入れてみてくださいね。
- 砂糖の代用品になる、ぜひ覚えておきたい食材5つ
- 1.ドライフルーツ デーツ(なつめやし)
2.甘酒
3.煮切りみりん
4.こぼれ梅(みりん粕)
5.羅漢果
ヴィーガン子育て編集部
※現在、日本では「VEGAN」を「ヴィ―ガン」「ビーガン」の2通りで表記されていますが、意味は同じです。当サイトでは「ヴィ―ガン」で統一しています。