イライラや疲れは砂糖の摂り過ぎが原因かも?砂糖依存症の症状とは
砂糖、と一言で言ってもその種類は色々。白砂糖は身体によくない、ということをよく聞きますが、そもそも何が違うのか、身体にどのような影響があるのか見てみましょう。
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砂糖の原料と製造方法による違いは?
砂糖は主に、甘藷(かんしょ)と甜菜(てんさい)の2種類から作られます。
甘蔗(かんしょ): サトウキビのこと。主に熱帯地方や亜熱帯地方で生産。
甜菜(てんさい): 砂糖大根のこと。主に温帯および冷涼地で生産。
そして、その製造方法により、含蜜糖(がんみつとう)と分蜜糖(ぶんみつとう)というものに分けられます。
〖含蜜糖〗(がんみつとう)・・黒砂糖、白下糖(しろしたとう)、メープルシロップ、ヤシ糖等
サトウキビに含まれているミネラルや風味(コク)は、白砂糖である精製糖では蜜分に振り分けられてしまいますが、含蜜糖は分離せずそのまま煮詰められて作られるので、本来のミネラル分や風味が生きています。
〖分蜜糖〗(ぶんみつとう)・・砂糖の結晶と蜜を分け精製された商品、いわゆる精製された糖のこと。クセが無くアッサリとした後味ですが、ミネラル等の栄養は無く炭水化物として甘いだけのものになります。
代表的な砂糖の種類のまとめ
未精製であれば大丈夫だと思われがちですが、実は精製・未精製に関わらず、砂糖は血糖値を急上昇させることに繋がります。砂糖を摂取し、血糖値が上昇すると、それを下げるためにインシュリンが急に分泌され、一時的に低血糖状態になり、更に甘いものが欲しくなる、シュガーハイという悪循環に陥ってしまいます。
砂糖の摂りすぎが怖いのはこの状況を繰り返してしまう事です。
甘いものがクセになってしまい、常に何か食べていないと気が済まないという状況になると、身体が甘いものを求めて落ち着きがなくなったり、少量では満足できず食べる量が増えやすくなったりします。そして、甘いものを食べないとイライラしたり、疲れやすくなったり、という症状が出てくる事もあります。
あまりに酷いと副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)を発症し治療が必要になる場合もあるので気を付けたいですね。
メープルシロップやヤーコンシロップはミネラル豊富なので白砂糖よりは良いですが、フルーツや甘酒を甘味として使用することもおススメです。
少しくらい、と思っていても、砂糖は意外と含まれています!
2014年WHOによる糖類摂取量に関するガイドラインよると、『1日当たりの遊離糖類摂取量は、エネルギー総摂取量の10%未満を推奨。また5%まで減らし1日25g程度に抑えるならば更に肥満・過体重・虫歯のリスクが減らせる健康効果は増大する。』と記載されています。
遊離糖類とは、単糖類(ブドウ糖/果糖)、二糖類(ショ糖/食卓砂糖)、蜂蜜、シロップ、濃縮果汁中に含まれる糖を指し、生鮮果実、野菜、乳に含まれる糖は対象にはなりません。
未就学児の目安としては、1~2歳:11.25g/1日、3~5歳:16g/1日とされています。下の表で見てみると、16gはリンゴゼリー1個分に相当することが分かります。
糖分量参考目安
それぞれの食品にどのくらいの砂糖が含まれているか、見てみましょう。おやつで少し食べる程度、と思っていても、意外と摂取しているものです。
皆さんのおやつはいかがでしょうか?お子様がイライラしている、疲れやすい、ということが感じられる時はぜひ、日々のおやつを見直してみてください。まずは市販のお菓子を買うことをやめるだけでも、きっと変化があるはずです!
最後に砂糖の代用品となる食材を5つと代用品によるレシピのご紹介です。普段の生活に取り入れてみてくださいね。
砂糖の代用品になる、ぜひ覚えておきたい食材5つ
1.ドライフルーツ デーツ(なつめやし)
2.甘酒
3.煮切りみりん
4.こぼれ梅(みりん粕)
5.羅漢果
ヴィ―ガン子育て編集部おススメレシピ
砂糖不使用の甘酒ミルキープリン
青梅とこぼれ梅(みりん粕)のパウンドケーキ
ヴィーガン子育て編集部
※現在、日本では「VEGAN」を「ヴィ―ガン」「ビーガン」の2通りで表記されていますが、意味は同じです。当サイトでは「ヴィ―ガン」で統一しています。