お知らせコラム

学校での動物飼育~命の尊さ、学べていますか?~アンケート実施

小学校に入学して暫くすると、子どもたちに動物の飼育当番が回ってくるという学校も多いのではないでしょうか。教育のためとされてはいますが、動物について教えられている機会はほとんどないようにも思います。今回は、動物飼育が始まった背景や状況について、考えてみたいと思います。

どうして動物を飼育するの?

小学校での動物飼育は、地域によって戦前、戦後を通して行われてきています。当時、ウサギは毛皮をとることを目的として飼育されていました。現在は、文部科学省の定める学習指導要領「生きる力」(第2章 各教科 第5節 生活)で、「動物を飼ったり植物を育てたりして、それらの育つ場所、変化や成長の様子に関心をもち、また、それらは生命をもっていることや成長していることに気付き、生き物への親しみをもち、大切にすることができるようにする。」と定められるなど、動物飼育の推奨をしています。

また、学校での動物飼育は以下の教育効果を持つとされています。

・飼い続けることによって学ぶもの

・協力しあって共に世話をするなかで学ぶもの

・動物の固有の性質や習性の中から学ぶもの

・感動を表現し、活動を振り返ることによって学ぶもの

・地域の人とのかかわりのなかで学ぶもの

出典:科学教育研究連絡委員会・獣医学研究連絡委員会の報告
文部科学省・学校における望ましい動物飼育のあり方

動物を飼育している学校の比率とその種類

では、実際に動物を飼育している学校はどれくらいか見てみましょう。ベネッセが行った調査(2011年度)によると、動物を飼育している小学校は80%中学校では20%で、その内訳は以下の通りです。(回答者数2,615人)

学校で飼育している動物

内訳を見ても分かるとおり、多くの学校でウサギが飼育されています

これは『学校における望ましい動物飼育のあり方』で、ウサギ、モルモット、ハムスター、ニワトリ・チャボの飼育例が紹介されていることも大きく影響していると考えられます。

出典:ベネッセ教育サイト

ウサギの生態と飼育の際の問題点

うさぎの生態

動物のお世話をすることで、責任感を持つこと命の尊さを学ぶことが出来るとされていますが、ウサギは飼い方を間違えると大量に繁殖してしまうなど、飼育環境に問題のある学校も多いと考えられます。

ウサギの生態

ウサギは、自然界では捕食される側にあり、出来るだけたくさんの子孫を残すために何匹も子どもを産みます。一度の出産で1~6匹、多い時には10匹以上産まれる事も

また、ウサギのメスには生理はなく、排卵は交尾の度に行われ、重複妊娠(お腹に赤ちゃんがいるのにさらに妊娠する)をする可能性もあります。

ウサギの飼い方と問題点

ウサギは繁殖力が高いため、雄雌分けての飼育が望ましく、また、雄同士は狭いところに入れられていると激しく喧嘩をするので、去勢手術を実施するとよいと言われていますが、学校の敷地内でスペースの確保ができるのか、去勢手術にかかる費用は誰が負担するのか、といった問題点が挙げられます。

そもそも、雌雄分離、去勢をしてまで飼わなければいけないのか、ということも考えなければいけないように思います。

動物たちは、一生を狭い小屋の中で過ごします。中には、予算不足から劣悪な環境になっているケースもあるようです。動物を飼うには、それなりの知識も必要です。昔から、学校には鶏がいたりうさぎがいたりといった光景が当たり前のようになっていますが、なんとなく飼っている、という状況の場合は、そもそもの教育の目的も果たされておらず、動物たちにとっても幸せな環境とは言えないのではないでしょうか。

【アンケート】学校での動物飼育はどう思いますか?

学校の動物飼育をどう思う?

普段、学校の先生は、動物の生態についてお話しをしてくれているでしょうか。子どもたちは学校動物たちとどのように接しているでしょうか。飼育を通して、どのようなことを学んでいるでしょうか。命の尊さを感じる機会になっているでしょうか。

是非、皆さんのご意見をお聞きできたらと思います。命の尊さを学ぶにはどのようにしたらよいか、といったご意見もお待ちしています。アンケートは集計後、こちらで改めて公開させていただきたいと思います。
ご協力の程、どうぞよろしくお願いいたします!

アンケートは終了いたしました。
ご回答いただいた皆さま、ありがとうございました。

アンケート集計結果は「学校での動物飼育(アンケート結果)〜環境整備、教師の負担など課題は山積み〜」からお読みください。

ヴィーガン子育てプロジェクト

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※現在、日本では「VEGAN」を「ヴィ―ガン」「ビーガン」の2通りで表記されていますが、意味は同じです。当サイトでは「ヴィ―ガン」で統一しています。

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