大ブームのタピオカドリンクは添加物や大量の砂糖が心配…/片栗粉で作るヘルシーなタピオカミルクティーのレシピをご紹介
大ブームのタピオカミルクティー。日本では、これまでにもタピオカスイーツのブームが何度かありましたが、タピオカミルクティーは2018年頃から多くの人がSNSなどに投稿し、爆発的な人気となりました。ですが、このタピオカミルクティー、大量の砂糖や添加物が含まれていることをご存知でしょうか。意外と知られていないタピオカのこと、そして今回は身近なもので簡単に作れるレシピもご紹介します!
Contents
タピオカって何だろう?
タピオカは、南米原産のキャッサバというイモの茎根から取ったデンプンのことを指し、南米や東南アジアで食されてきました。そのタピオカを特殊な容器に入れ、回転させ、球状に丸めた物をタピオカパールと言います。本来、タピオカパールは白色ですが、日本では黒糖などの入った黒いタピオカパールが人気となっています。
このタピオカをミルクティーにいれた『タピオカミルクティー』の火付け役は台湾。中国語では『珍珠奶茶(zhen zhu nai cha)』と呼ばれています。「珍珠」はパールのこと。ちなみに「タピオカ」は中国語では木薯(mu shu)と言います。
第三次タピオカブーム!世界的なブームで価格も高騰
日本ではこれまでも何度かタピオカブームが訪れています。
日本のタピオカブーム
1992年 ココナッツミルクに白いタピオカパールの入ったエスニックなデザートの人気が高まる。
2008年 台湾のタピオカティーブランドの上陸により、黒いタピオカの入ったミルクティーが流行。
2018年 ミルクティーに大粒の黒いタピオカパールを入れたタピオカミルクティーが再びブームに。
ちなみに日本のタピオカはほとんどがタイから輸入されていますが、今は日本だけでなく世界的にもタピオカはブームとなっているようで、輸入価格は大幅に高騰しています。
図1.タピオカでん粉の国別輸入量の推移
図2.タピオカでん粉の月別輸入価格の推移
(独立行政法人農畜産業振興機構より)
タピオカミルクティーは何から出来ているの?
そんな大人気のタピオカミルクティーですが、何から作られているかご存じですか?タピオカミルクティーは、ミルクティーにタピオカパールを入れた一見シンプルな飲み物ですが、実は、市場に流通している多くの製品に添加物や大量の砂糖、人工甘味料が使用されています。価格高騰も原材料には大きな影響を及ぼしています。
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A社製品の原材料
- タピオカでん粉、砂糖、紅茶粉末、
着色料(カラメル)
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B社製品の原材料
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タピオカ澱粉、着色料(カラメル)、
増粘剤、香料、甘味料(スクラロース)
角砂糖20個分?!人工甘味料のリスク!
人工甘味料の甘味度は、砂糖に比べ200倍~600倍と言われています。少量で甘味がつけられることからダイエット食品、お菓子、清涼飲料水などに広く用いられていますが、一方で、糖尿病のリスクを上げることが報告されているほか、アレルギーを誘発するとの声もあがっており、2013年の日本アレルギー学会では、甘味料によるアレルギー症例も報告されています。また、強烈な甘みを持つ人工甘味料に舌が慣れてしまうと、甘味に対する味覚が鈍ってしまい、果物などの自然の甘さでは物足りなくなり、ついついお菓子などの甘い物を食べすぎてしまいます。
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また、ある情報番組ではタピオカミルクティーに含まれる砂糖の量が角砂糖約20個分と紹介され、話題になりました。世界保健機関(WHO)は、成人及び児童の1日当たり遊離糖類(※)摂取量を、エネルギー総摂取量の10%未満に減らすよう勧めているほか、5%まで減らして、1日25g(ティースプーン6杯分)程度に抑えるなら、更に健康効果は増大するとしています。
角砂糖20個分となると、約60~80gの砂糖が使われている事になり、大きく基準を超えているのが分かります。
(※遊離糖類とは単糖類(ブドウ糖・果糖等)及び二糖類(しょ糖・食卓砂糖等)のことで、人が食品・飲料に添加する糖類のほか、蜂蜜・シロップ・果汁・濃縮果汁中に天然に存在しているものを指します)
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大量のプラスチックごみも
そしてタピオカミルクティーと言えば、大きなプラスチックのカップと太い特性のストロー。ブームになればなるほど、当然、このプラスチックごみも大量に廃棄されるわけです。最近はこの特性ストローも入手困難になるほど。どのような工夫が可能か、売る側買う側共に考えていきたいですね。
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片栗粉&黒糖で簡単タピオカミルクティーを作ろう!
大量の砂糖や人工甘味料、添加物を使っていない安心安全なタピオカミルクティーを楽しみたい!そんなときは、片栗粉を使った簡単タピオカミルクティー風のドリンクがオススメです♪砂糖はミネラル豊富な黒糖を使っているので、コクのある味わいを楽しめます。ヘルシーでカロリーが気になる人にもおすすめ。
材料(6〜8杯分)
【A】
・片栗粉 130g
・黒糖 30g
・水 100cc
【B】
・黒糖 50g
・水 100cc
作り方
① 片手鍋やフライパンに【A】の黒糖と水を入れ煮溶かす。
② ①が沸騰したら火を止めて片栗粉を入れ素早く練り合わせる。(力が入るように木ベラを使うと良い。)
③ ②をひとまとめして粗熱が取れたら、片栗粉を打ち粉にしてボウルや台の上で更にダマを潰すように滑らかに練り込む。
④ 細く棒状に伸ばし切り分けタピオカパール状に丸める。(ハートにしたり星にしても可愛いく楽しい。)
⑤ たっぷりのお湯を沸かし④のタピオカを入れプカプカ浮いてきたら弱火にして蓋をして20分茹で、火を止めて15分ほど蒸らす。
⑥ ⑤のタピオカをザルにあげ流水で洗う。 黒糖と水を鍋に入れ煮溶かす、タピオカを入れ煮詰める。
(レシピ提供:食事力アップ!サポートプロジェクトクッキングサポーター 久島有希乃)
いかがでしょうか。
せっかく飲むなら安心して楽しく飲めるものが良いですね!是非この夏、お子様と一緒に作ってみてくださいね!
ヴィーガン子育て編集部
※現在、日本では「VEGAN」を「ヴィ―ガン」「ビーガン」の2通りで表記されていますが、意味は同じです。当サイトでは「ヴィ―ガン」で統一しています。