目指せ、ゼロ・ウェイスト! サステイナブルファッションで衣類ロスを減らそう
「衣類ロス」という言葉をご存じですか?
ヴィーガン子育てでは、これまでマイクロプラスチックやフードロス(食品廃棄)といった様々なゴミ問題を取り上げてきました。
今回は、ファッション関係のゴミ問題が引き起こしている地球への影響について。
『衣類ロス』を減らすために、私達一人ひとりができることを一緒に考えていきませんか。
Contents
作った洋服の半分が捨てられている?!衣料ロスとは
「衣類ロス」とは、まだ着られるのに捨てられてしまう衣類のことを指します。
世界では、年間約9,200万トン、約3,000億着もの衣類が廃棄されていると言われています。
2018年には、イギリス高級ブランド「バーバリー(Burberry)」が、過去1年で売れ残った服・アクセサリー・化粧品など総額2860万ポンド(約42億円)相当を、盗難や安く販売されることを防ぐために焼却処分していたことが明らかになり、衣類廃棄の問題が世界的に知られるようになりました。
出典:BBCオンライン
日本の衣類ロスも深刻で、1年で生産される29億着の衣服のうち、半分以上の15億着が売れ残ってしまい、セールでも売れ残ってしまった商品が最終的には焼却処分されています。
1月28日に放送された「ガイアの夜明け」で、新品の洋服が廃棄されていく映像に衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。
どうして、大量に焼却処分するほど洋服が生産されているのでしょうか。
衣類ロスが発生する原因
- ブランドの価値を維持するため
- 需要と供給のバランス
- 気象問題
- ファストファッションブランドの流行
先述したバーバリーの焼却廃棄は、ブランドの価値を毀損しない目的で行われたものです。高いお金を出して購入したお気に入りのハイブランド洋服が数か月後には半額以下で売られているのを目にしてしまった顧客は、もう定価で買おうなんて思わなくなりますよね。
決算発表で焼却廃棄について公表したことで、世界中から批判を受けたたバーバリーは、その後「もう燃やさない」との声明を出しています。売れ残るほど大量生産をして捨てるのが当たり前といったアパレル業界の非常識がやっと変わろうとしています。
参考リンク : もう燃やさない…… バーバリー、消費者の批判を受け、売れ残り商品の焼却処分を取り止め|BUSINESS INSIDER
ファッション産業は、食品産業と比べて適切な供給量を測ることが難しいとされています。売上に気象の影響を強く受けることも多く、昨年の日本は暖冬だったために大量の防寒着が売れ残ってしまいました。
ファストファッションの流行が引き起こす問題
衣類ロスが発生する要因は、ブランド価値を保持するためや、需要と供給のバランスなど様々ですが、ファストファッション台頭も要因の一つと言われています。
ファストファッションとは、流行を取り入れながら、衣料品を大量に生産し、低価格で販売するブランドや業態を指します。いわゆる薄利多売方式です。
ファストファッションが身近になったことで、Tシャツ1枚1000円以下と気軽に服が購入できるようになりました。しかし、同時に流行の移り変わりも早くなり、トレンドファッションアイテムを安くたくさん買ってはワンシーズンで処分していく流れを当たり前にしてしまったのです。
2010年には『断捨離』という言葉が流行語大賞の候補としてノミネートされ、SNS等でも「今日は〇〇袋分の洋服を捨てました!」という投稿を多く目にしました。捨てるほどの在庫を抱えるアパレルメーカーだけでなく、クローゼットから溢れるほど洋服を買い続けてしまう私たち消費者側も、もっと賢くなっていかなくてはいけません。
洋服が安く買える裏側には労働問題も
国内で販売されている衣類の97%は輸入に頼っており、低価格で購入できる裏には安いコストで途上国の人々を雇い、大量に生産しているという現実があります。
2013年4月には、バングラデシュの首都ダッカ近郊の縫製工場が入った商業ビル「ラナ・プラザ」が崩落し、死者1,134人、2,500人以上の負傷者を出す大事故が発生しました。事故の原因は、コスト削減を重視したずさんな安全管理と言われています。
人や地球が犠牲になっているファッションで着飾ることがオシャレであるわけがありません。
衣類ロスが地球環境に与える影響
衣類は、限りある資源を使って作られています。そのため、「大量生産・大量廃棄」問題は、地球環境にも大きな負荷をかけているのです。
- 大量の水を使用
- 大量の温室効果ガスを排出
衣類を生産するには大量の水が使われている
世界では年間20憶枚のTシャツが作られていると言われていますが、1枚のTシャツを作るのに必要な水の量は約2900リットルでバスタブ15杯分に相当します。
その一方で、世界には22億人の人々が安全な水を確保できず、このうち1億4,400万人は、湖や河川、用水路などの未処理の地表水を使用しています。
出典: RICOH 1枚のTシャツから考える、世界の水問題迫りつつある「水不足」を、水を使わない印刷技術から考える
衣類の生産から焼却処分に大量の温室効果ガスが排出されている
廃棄された衣類のうち、8割以上はリサイクルされることなく焼却または埋め立て処分されています。
焼却処分での温室効果ガスの排出はもちろんですが、衣類を製造する際にも大量の温室効果が排出されています。
国連貿易開発会議では、ファッション業界が世界で2番目の汚染産業と指摘されるほど。
「これまでどおりのアプローチを続ければ、業界からの温室効果ガス排出量は、2030年までに50%近く増大すると見られます」 ― エリサ・トンダ国連環境計画消費生産課長
出典: 国連、ファッションの流行を追うことの環境コストを「見える化」する活動を開始
2020春夏コレクションのキーワードはサスティナブル
2020春夏コレクションのキーワードの一つが「サスティナブルファッション」です。サステナブルファッションと発音されることも。
サステイナブルという言葉は、「持続可能な」という意味。
『SDGs(エスディージーズ)』が掲げている持続可能な開発目標への取り組みをファッション業界も踏み出しました。

サスティナブルファッション製品の基準例
- 環境に配慮したものづくり
- フェアトレード(公平な雇用や安全な職場環境)
- アニマルライツ(ファーやレザーを使用しないアニマルフリー)
- オーガニックコットン
- リユース・リサイクル
サステイナブルファッションが注目された今、私たち消費者が日々できることは何でしょうか。
持続可能な世界のために私達ができること
- オーガニックコットン製品を購入
- 環境に配慮したものづくりを行う企業を支援
- ダーニングで可愛くお直し
オーガニックコットンの製品を購入しよう
コットンの栽培には大量の水だけではなく、農薬や化学薬品が使用され、生産者の健康被害が問題となっています。オーガニックコットンは環境にも生産者にも優しい天然繊維です。
フェアトレードってなに?人にも地球にも優しい買い物をはじめよう
環境に配慮したものづくりを行う企業を支援しよう
Patagonia(パタゴニア)
1957年アメリカで創業されたパタゴニア(patagonia)では、持続可能な社会を目指した製品作りに取り組んでおり、傷んでしまった製品の修理を行う拠点『リペアセンター』を設立し、専門スタッフが修理を行っています。また、自宅でできる製品を長持ちさせるためのお手入れ方法や、修理方法も公開しています。
>>>パタゴニア公式サイトへ
CASA FLINE(カーサフライン)
CASA FLINE(カーサフライン)は地球と人に優しいモノづくり、そして、生産背景にこだわりを持つ、サステナブル(持続可能)な思考で常に考えるファッション・雑貨のセレクトショップです。
自宅で簡単・ダーニングで可愛くお直ししてみよう
ダーニングとは、ヨーロッパで伝統的に行われている、衣類の穴あきやすりきれた箇所を修繕する針仕事です。
大切な洋服に空いてしまった穴や、靴下の小さな穴、それだけで捨ててしまうのはもったいないですよね。そんなときは可愛くお直しできるダーニングがおススメです。自分で直せば、更に愛着が湧くこと間違いなしです。
最先端の流行を追うおしゃれは時代遅れ
流行のファッションに身を包み、シーズンごとにコーディネイトを総入れ替えするようなおしゃれが過去のものになりつつあります。
安く購入して、飽きたり傷んだら捨ててしまうのではなく、地球環境や生産者に配慮して作られた高品質な製品を厳選し、修理しながら長く使い続けることで、地球と人を守ることにも繋がります。
2019年の「エシカルファッション」に続いて、「サスティナビリティ」がバズワードになる2020年。真のおしゃれとは、人にも地球にも優しということが必要不可欠になっていきそうですね。
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永井佐千子(Sachiko Nagai)
<経歴> 大学卒業後、北京に語学留学 2002年より経営コンサルティング会社で日系企業の中国事業支援に従事
その後、上海の法律事務所で勤務後、2008年に独立 母親が在宅で仕事ができる環境を整えながら企業の事業支援を行う
2015年 一般社団法人世界マザーサロンを設立 2021年 学び舎めぶきを開所 子どもたちの未来を守りたい!!
という強い想いのもと、現在、国内外の仲間と共に活動を進めている。
一男一女の母

note「学び舎めぶきの日々色々」では、日々の活動の中で感じることや、活動の柱となっている東洋思想の学びからの気付きを綴っています。

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