学校給食の牛乳、どうやって止めましたか?【牛乳アンケート中間結果報告】
「ヴィーガン子育て」では、給食の牛乳に関してアンケートを実施し、貴重なご意見を寄せていただきました。是非今後のご参考にしていただけたらと思います。
※(学校給食の牛乳に関するアンケートは終了しています。ご協力いただき、ありがとうございました。ご相談などは随時受付中です)
<前回記事>
Contents
牛乳を止めているケースも多数ー自治体により温度差も
アンケートでは学校給食の牛乳についてのご意見や、実際に止められている方の経験談も多数寄せられました。
選択希望ー牛乳の健康への悪影響を感じる
無理やり飲まされる子が多い事、残して棄てる量が大量な事、私自身は牛乳が好きだったのですが、乳腺症や生理不順が大変酷く、牛乳をやめたら改善されたのでやはり子どもに飲ませるのは良くないと思います!
学校で牛乳を飲むか飲まないかを選択できた
年度の初めにアンケートがあり、牛乳は選択制でした。廃棄率ゼロですよね。牛乳飲まない子は、水筒で自宅から持ってきたお茶を飲んでいました。
他の給食もパターンごとの選択できる除去食制で、指定の食材が出る日は数から外され、自宅から持ってくるという対応がなされていました。
全部食べないという時は、所定の用紙に医師に記入してもらい来年度初めに提出すると、弁当持参もできました。中学校では手続きなしで話だけで弁当持参OKでした。
お金は払っても良いが、子どもに牛乳は飲ませたくない
我が家は、息子たちが小学校入学前に海外に行きました。ですが、いつ日本に帰るかはわかりません。もし、息子たちが学校給食を出されるとすれば、牛乳は拒否します。給食も拒否するかは、まだ決めてません。いずれにしても、お金を支払うことは構いません。
ニュージーランドは、お弁当制度だから、貧富の差が本当に出ます。お弁当の子、カップラーメンや缶詰だけの子、小さなパン一つだけの子。給食が食べられる日本は本当に良いと感じました…。
ただ、我が家はお肉、乳製品は息子たちにはあげたくないから、喜んでお弁当制度が利用できてます 笑
牛乳を飲まなかったが、発育に問題はなし
私自身、アレルギーで牛乳は一切飲まずに過ごしました。そして、小学校では男子よりも背が高かったですよ。牛乳を飲めば背が高くなる、などなどの神話は真実ではなかったと身をもってわかっています。
子どものうちの、体の声に敏感な時期に無理して飲ませる必要はありません。
子どもの声にしっかり耳を傾けるための1つの取り組みとしてぜひ全国で選択制にできることを望みます。
飲む飲まないは個人の自由
私の小学生時代は「強制」でした。昭和50年代前半ですからね。仕方ないかもしれないです。が、最近、日本に在住し、日本人の学校へ通うブラジル人の一人が拒否に成功しました。牛乳を飲めば飲むほど骨が弱っていくことなどの資料を作成(和訳も入ってるので相当な苦労だったと思います)して、長い時間をかけて。
飲む、飲まないは個人の自由だし、人権だと思います。
小規模の保育園で牛乳を止めることを対応してもらえた
保育園の牛乳を止めてもらっています。
入園時の面談で動物性食品をあまり取らないようにしているという話から牛乳をおやつで毎日あげることはしたくないという話をしました。カルシウム不足を心配されたので、他のもので補う食事をすることを伝えました。
園長先生からは、「基本的にはアレルギーのある子どもがそのような対応ができ、医師の診断書もお願いしているが、今回は対応します。身長などはチェックさせてもらいます。」と言われました。
保育園は少人数の小さな園なので対応してもらえたと思いますが、小学校では対応してもらえないだろうなと思いました。それにしても牛乳代の占める割合の高さに驚きました。野菜や大豆にお金をかけてもらいたいですね。
良心的な医師に診断書を依頼
【長野県】牛乳は人間に必要無い物だと思っています。私の子どもの学校では、医師の診察が無いと止められないので、飲むとお腹が下す…と言い乳糖の関係でと医師に書いて貰って止めて貰っています。
私の掛かり付けの先生は良心的で遺伝要素も有るこの部分を適用して記入してくれてるので、検査も特に無くスムーズに牛乳を止める事が出来ています。
自治体による温度差を感じた
日本にいたとき子どもの給食牛乳をお断りしておりました。
自治体により対応に温度差があることを感じました。
【山口県下関市】
保育園の牛乳をお断りしましたが、一応診断書を提出しました。
下関には牛乳拒否の診断書に協力的なお医者様がおられます。(牛乳は害悪とのお考えで。)
診断書を提出したため、牛乳のかわりにフルーツジュースを出していただくという対応をしていただくことができました。原田・東邦クリニック
【福岡市】
福岡の小学校では、あっけないほど簡単に認めていただくことができました。
理由も聞かれることはなく、とても簡単でした。
最近はいろんな理由で飲みたくない方がいらっしゃいますからね・・、という対応でした。
【北九州市】
北九州の小学校では、病気以外では給食は一切停止できないという回答でした。けれど持ち帰りは自由でしたので、牛乳を持ち帰るか、ほしいお友達にあげていました。
地域や学校によって対応がとても違う状況があると思います。とりわけ都市部(福岡市内)にはビーガンに近い食生活の方が多いため牛乳を飲まない子が複数いて、子どもも気まずい思いをしなくてすむのが有難かったです。
学校の対応や、診断書をくださるお医者様について、情報を集約することができれば、子どもたちの助けになるのではと感じております。
ちなみにベルリンは食べ物はすべて各人の自由になっております。
学校で何かを作って食べるときには事前に通知があり、保護者のサインを求めてくれます。
(作るだけで食べないという選択もできます。)
日本の学校給食が、もっと自由な制度になるように願っております。
札幌市では運動が
札幌市では、一部の保護者さん達が運動してくれたお陰で、被曝回避理由での牛乳拒否、返金に対応してくれます。
娘の時は東京でしたが、アレルギーではないため診断書がなく、一滴も飲まずにお金だけ払い続けていました。
自信をもって、学校側に伝えていきましょう
学校から「牛乳は拒否できない」と言われると、決まりは変えられないのかとそこで諦めてしまいがちですが、法律で義務付けされているわけではありません。上記のアンケートを見ても分かるように、それぞれの自治体、学校で対応の仕方は異なります。前回の記事でもお伝えしましたが、全て学校側、もしくはその担当職員の方の裁量になります。
また、背が伸びない、成長のためには必須、と言われることが多々ありますが、上記の回答にもあるように飲まなくてもしっかり成長している子はたくさんいます。もし、栄養について言われるようでしたら、是非こちらもご参考ください。
<関連記事>
せっかくの楽しい給食の時間が苦痛にならないように、みんなで考えていきたいですね!
今後もご意見は引き続き募集していきますので、気付いたこと、学校側の対応など、是非お寄せください。
- 学校・園給食の牛乳を止めるための診断書について
- 「アレルギーではないが、牛乳を飲むとお腹の調子が悪くなるため、給食の牛乳を止めたいがどうしたら良いか」というご相談をよくいただきます。
学校や園で「診断書の提出が必須」というところも多くあり、その場合は病院などで診断書を出していただく必要があります。
その場合、まずはかかりつけの医院で「アレルギーではないのですが、牛乳を飲むとお腹の調子が悪くなるため、給食の牛乳を止めたいのですが、診断書を書いていただくことは可能でしょうか?」とお聞きいただけたらと思います。
アレルギー以外の理由でも、診断書を出していただけるところは多くありますので、かかりつけ医だけでなく複数の病院に相談してみることをオススメします。
アンケート後半は「学校給食の牛乳、みんなどうしてる?【牛乳アンケート後半結果報告】」からお読みください。
次回は、多く寄せられるご質問のうち、「子どもが自分だけみんなと給食が違うことを嫌がる」場合について考えてみたいと思います。
ヴィーガン子育てプロジェクトの給食と牛乳記事一覧~動画も公開中!~
ヴィーガン子育てプロジェクトは、給食についてこれまでも多くの記事を配信しています。動画も公開中です。
姉妹サイトThe World’s Mother Salonでは、「子どもに牛乳は必要か」シリーズを5回に渡って配信しています。
(1)アメリカの消費量は減少傾向!!子どもに牛乳は必要か (2)離乳期以降は牛乳を消化できない体に変わっていく?!子どもに牛乳は必要か (3)牛乳摂取をやめたら自閉症が改善した?!子どもに牛乳は必要か (4)牛乳が生産されるまで子どもに牛乳は必要か (5)ひじきのカルシウム含有量は牛乳の14倍!~これからのカルシウム摂取を考える~
ヴィーガン子育てオフィシャルYou Tubeチャンネルでも、給食の牛乳についての動画を公開しています。ぜひご覧下さい!
↓↓↓
毎月第4火曜日開催 ヴィーガン子育てオンライン座談会
ヴィーガン子育てでは、毎月第4火曜日にオンライン座談会を実施しています。ファシリテーターは<ヴィーガン子育てプロジェクト>代表の永井佐千子です。記事には書いていない裏側の話も聞けるチャンスです♪
これからの学校・園生活のこと、給食のこと等、不安を感じられている方の声をお聞きします。座談会では、そんな不安を取り除き、安心して学校生活がスタートできるよう、皆さんとお話ができたらと思っています。
祝日や年末年始等は日程が変更になる場合もありますので、詳細は、『ヴィーガン子育て オンライン座談会 ヴィーガン子育てのお悩み 一緒にお話しませんか?』をお読みください。
メルマガのお知らせ
ヴィーガン子育てサイトは、一般社団法人世界マザーサロンのプロジェクトです。
- ①子どもたちのお腹を満たす
- ②心を満たす
- ③考える力をつける
を3つの柱に活動中。
メルマガでは、代表の永井佐千子のメッセージと共に活動の最新情報等をお送りしていきます。
永井佐千子(Sachiko Nagai)
<経歴>
大学卒業後、北京に語学留学
2002年より経営コンサルティング会社で日系企業の中国事業支援に従事
その後、上海の法律事務所で勤務後、2008年に独立
母親が在宅で仕事ができる環境を整えながら企業の事業支援を行う
2015年に一般社団法人世界マザーサロンを設立
一男一女の母
これからの子育てや生き方について、一緒に考えてみませんか?
是非この機会にご登録ください!
↓ ↓
ヴィーガン子育て編集部
※現在、日本では「VEGAN」を「ヴィ―ガン」「ビーガン」の2通りで表記されていますが、意味は同じです。当サイトでは「ヴィ―ガン」で統一しています。