給食について考えよう2021~牛乳は?アレルギー対応は?これを読めばすぐわかる・給食まとめ記事~給食の時間を楽しい時間にするために今すぐできること
学校や園の給食についてのご相談は一年を通してたくさんいただきます。
ヴィーガンのためお弁当にしたいが「集団生活だから」と保育園で拒否された、牛乳を飲むと体調が悪くなるため止めたいが、アレルギーの診断書が必要と言われた、などなど。食事は本来、頑張ることではありませんし、給食は義務でもありません。
こちらの記事では、これまで<ヴィーガン子育て編集部>で掲載してきた記事を振り返りながら、今すぐにできることを考えていきたいと思います。
まずは給食を知ろう
【給食を知ろう】給食は義務?権利?学校給食の歴史とアレルギー児童の推移
今ではほとんどの学校で導入されている学校給食ですが、日本の学校給食は明治22年、山形県鶴岡町の私立忠愛小学校で家庭が貧しくお弁当を持ってくることのできない子どものためにお坊さんが集めた食料を無料で提供したのが始まりと言われています。
今では当たり前になっている牛乳は、戦後、アメリカのGHQによって日本全国に普及されたのが始まり。昭和24年にはユニセフ(国際連合児童基金)からミルクの寄贈を受けて脱脂粉乳を提供し給食の定番メニューとなり、戦後70年経った今でも続いています。
文部科学省では牛乳はカルシウム摂取に効果的として推奨しているほか、学校給食法施行規則を見ても、どの区分にもミルクが含まれています。
その一方で、アレルギー児童も増加しており、給食でのアレルギー除去食の対応のニーズも高まってきています。
【給食を知ろう】食物アレルギーによる事故も増加~今後の解決方法は?
アレルギーが原因で、中には死亡に繋がるケースもあります。
様々なアレルギーが出てきている中、その対応も複雑化しており、調理現場の負担も大きくなっています。
【給食を知ろう】地域による放射性物質検査、お弁当の選択可否などの違いは?
2011年3月11日に起きた原発事故による放射性物質の影響を気にする方も少なくありません。こちらの記事は2018年4月に公開したものですが、各自治体の取り組み状況の違いが分かります。自治体によってはお弁当可にしているところもあります。
学校給食の牛乳について知ろう
学校給食の牛乳問題〜学校への伝え方から全国給食代ランキングまで!皆さんの自治体は何位?〜
牛乳に対する対応は各学校の裁量にゆだねられています。アレルギーではない理由でも止めることができ、牛乳代を返金してもらえている学校もあれば、診断書がなければ止めることはできない、または止めることはできても牛乳代は返金しない、という学校もあります。
既に止めている方、悩まれている方の声がたくさん届いています。
こちらも合わせてお読みください。
学校給食の牛乳、みんなどうしてる?【牛乳アンケート後半結果報告】
学校給食の牛乳、どうやって止めましたか?【牛乳アンケート中間結果報告】
食事の時間を安心して楽しく過ごすためにできること
今、学校給食を変えていこうと様々な動きが出てきています。食に対する意識が変わり、大きな変革の流れになっていくことはとても素晴らしいと思います。ですが、本格的に給食が変わるまでにはまだまだ時間がかかります。その間に目の前の子どもはどんどん大きくなっていきます。
5年後、10年後の変革を目指すと同時に、今目の前の子どものために、すぐにできることを考え、行動を起こしていくことも大切です。
①お弁当にする
「作らない」ということと比べれば当然手間はかかりますが、慣れてしまえば何も問題ありません。牛乳だけやめるよりも学校側への説明も簡単です。
お弁当作りも難しく考えなくても大丈夫です!
②牛乳を止める
牛乳は「止められない」と思われている方もまだ多くいらっしゃいますが、止めることはできます。「アレルギーではないが止めたい」という場合、学校側に一度相談をしてみてください。もし「ダメだ」と言われるような場合は、その理由、根拠をお聞きいただけると、次の話し合いに進めることができます。
それでもやはり診断書で対応したい、という場合、お医者さんでも、お腹をこわしやすい、だるくなる、吐きっぽくなる、といった理由に合わせて、診断書を書いてくださるところも多くあります。
まずはかかりつけのお医者さんに「こういう理由で給食の牛乳を止めたいが、診断書を書いていただくことは可能か」ということを聞いてみてください。それでも難しそうな場合は、お気軽に以下までお問合せください。
子どもが自分で考え、選べる力を
学校給食の牛乳拒否について、子どもが「みんなと同じじゃないと嫌」という場合は?
給食は選択できます。ですが、何を選択するかを決める際に大切なのは、子ども自身はどうしたいと思っているのか、ということです。そのために意識したいのは普段の会話。
「お母さん(お父さん)はこう思う、〇〇はどう思う?」
子どもの意見を否定せず、なるほど、と聞けるようになっていくと、子どもは自分の考えをしっかり伝えられるようになります。食に限らず、日常生活の中で常に自分で考え、選択していけるようにしていくことは、自分の人生を切り拓いていく力につながっていきます。
ヴィーガン子育てオフィシャルYou Tubeチャンネルでも、給食の牛乳についての動画を公開しています。ぜひご覧下さい!
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ヴィーガン子育て編集部